この数年間で寂しいのは性風俗に新ジャンルが誕生しないことである。すでにもう出尽くしたのだから…という意見にも同意できるし、デリバリー形式の風俗店が中心になった今、画期的なサービスを考えるのは難しいという意見にも同意だ。また10年前のヌキキャバクラのように、それなりに斬新なアイデアであったものの、システムにムリがあり流行らなかったというモノもある。
風俗プレイの基本体型はお客さん=男性がマグロ状態になる王道路線か?風俗嬢=女性がマグロ状態になるイメクラスタイルか?であるから、その双方をクロスオーバーさせたプレイスタイルを風俗嬢が心がけることによって1つのオールラウンドプレーヤーとなりうるのである。ちょっとした誤解を覚悟で言えば、SMクラブのプレイを解体しバラ売りすることが風俗プレイだったのである。
例えば男性がオナニーをして女のコに見てもらうというオナクラにしても、女王様の命令でM男性が自慰を行うプレイは広義のSMプレイに含まれる。もうちょっとエスカレートしたモノが痴女プレイ専門店のようなモノであり、全く逆ベクトルに引っ張ったモノがイ
メクラの前身となる夜這いプレイというモノであった。これはM女プレイの、なんだか面倒くさいSM的な儀式を取り払ったモノだったのだ。
だからといってSMクラブにさえ行けば全てが満足するというモノではない。SMクラブのナンだかよく判らないような礼儀やら儀式めいたモノよりも、より遊び心を感じさせるプレイがあって、それ以外のジャンルの風俗は盛り上がりがあったのである。
一見、なんてコトはない四角い部屋に吊革のようなモノをブラ下げただけで痴漢プレイは流行し、室内に公園のベンチを設置することで青カンをしているような気分になる。実際に、それで痴漢をしたいという願望をかなえられたか?青カンをした気分になれたか?といえば、それは疑問である。ただ、そこにある遊び心が面白かったし、なんとなく社会的なタブーに対するアンチな感覚もあったのだ。
しかしながら、どんなアイデアを持った経営者でも良質な風俗嬢の在籍がなければ、その店舗の繁栄は難しい。要はいい女を在籍させている風俗店だけが勝ち残れるという図式だけが風俗店の必勝法になってしまったのである。これに対する異論はない。「そこそこの女性しかいませんが、ウチはコッソリとやっていければいいんです」なんてことを言っていた風俗店は半年も経たない間に絶滅する。
ただ、今になってあまりにも値段と女のコ以外に風俗店同士が競い合うポイントがなさ過ぎるのだ。これでは、そのお店で遊ぶ。そのお店の女のコを呼ぶという特色がなくなってしまう。お客さんも含めて我々が望むのは、全てをひっくるめた遊びの世界なのだ。「最近、あまり面白い風俗がなくなった」と言われてしまっては状況はヤバいのだ。常に男性にとって一番面白い遊び場所が風俗店でなくてはいけないのだ。
個人的に誰かが口火を切るのを待っている状況が続いている。バカバカしくても、さほどエロくなくても面白いアイデアが氾濫してした時代に風俗は業界全体が活気付いた。確かに自由に変わったプレイルームを作ったりはやりにくい時代になってしまったかもしれないけど、コスチュームでもいいし、プレイ方法でもいい。
この女のコがいるから、このお店で遊ぶという価値観ではなく、このお店ならば期待を裏切らないというアイデアを打ち出してくれる風俗店の登場が今の時代に一番求められていることではないだろうか?