実際に、風俗専門誌という閉鎖されたメディアからインターネットという開放されたメディアへと性風俗産業の主流メディアが路線変更されたということが、最大の問題点なのだとは思う。メディア側の作り手としてやってきたオレとしては、やはり出来る限り大勢の風俗嬢を読者や利用者に紹介したいとは思っているのである。
しかし限られた成人男子にしか購買できない専門誌と最低でも携帯電話さえ持っていれば閲覧可能なインターネットでは、その写真を見る人数が予め違ってくるのだ。風俗嬢の事情としても両親や親戚、友人などに自分が風俗で働いているコトがバレたら困るという事情はある。実際、70歳中盤のウチのお袋でさえネット通販で買い物をする時代である。今、余程の高齢者でもない限りネットに縁のない層なんてないのである。
実際、可愛手翔を筆頭とするフードルブームの時代のインターネットなんてのは文字情報ばかりが主流で写真は少なかった。さらにパソコンも高価であったし、一部のマニアだけの遊びとしてインターネットはあったのである。
オレとしてはヌキなびのような風俗情報サイトなどはネット上のアダルトコンテンツの中では良心的なモノであると判断している。あくまでもお客さんの場所や予算に応じてお店や女の子を見つけてもらえばいい。詐欺めいたことをする気もないし、する必要もないのである。
かつてVHSビデオデッキが急速に普及していった時代に、その原動力がアダルトビデオであったという説はある。実際、携帯電話はともかくとして、パソコンの普及の原動力の一つにネット上のアダルトコンテンツはあるだろう。
エロゲーやDVDなどは当初の予定よりもパソコンの普及には力を貸さなかったようである。
それだけにアダルトコンテンツは玉石混在のまま広域に広がり過ぎたと考えられる。架空請求や詐欺まがいのサイトが多く、この業界に身を置いているオレでさえ迂闊にはネットサーフィンができないぐらいなのだ。といって全てのアダルトサイトが商業的な成功もしていないように思えるのである。
反面、ミクシーやニコニコ動画のような特定の会員しか利用できないサイトがエロなどはご法度にも関わらず、そこそこの会員数を集めアクセスもある。実質、商業的には難しい面もあるだろうが、並み居るサイトの中では成功している例ではないだろうか?
風俗情報サイトは、ともかく入り口をオープンにしていろんなヒトが入りやすい状況を作っている。とはいえ、ここでちょっとした見直しをする時代が来ているように思う。特定の会員のみには女の子顔写真も閲覧できるというようなシステムに出来ないだろうか?などと考えてしまうのである。
実際、撮影にも数多く行っているのだが、媒体がインターネットだというと、かなりの確立で「顔は出せません」という女の子がいる。オレから見てもけっこう可愛いし、もし顔出しで名鑑などに掲載したら、相当の指名もあるだろうと想像できる女の子でも上記の理由から顔出しNGになってしまうのである。以前のようなフードルが現れないという状況はメディアにとってもお店にとっても、さらにお客さんにとってもマイナス要因なのだが、それはあまりに情報を開放し過ぎてしまったからだと言えるのだ。
ヌキなびなどは、そのままの形態がベストなのかもしれないが、一種の閉鎖された情報空間というのをネット上に作り上げることも、風俗業界全体のために必要な作業なのである。