ミレニアムの2000年当初でも2チャンネラーたちは「萌えー」を連発していた。この「萌え」が一般的に定着するには、なんだかんだで4年ぐらいかかった。そういうオタク文化が一種のブームとして一般化されると専門用語もかなりの速さで一般化されるのだな、と思ったのが「ツンデレ」という単語を普通の人たちが使うようになったからだ。
オレが「ツンデレ」を知ったのは05年の『ローゼンメイデン』が流行った時である。いわゆるエロゲーとか美少女ゲームをやるヒト達は02年くらいから「ツンデレ」という言葉を使っていたらしいので、これはこれで驚きである。やはりオタク世界の動向は思いのほか早い。すでに去年の段階では「ツンデレって何?」と訊かれることは滅多になくなったので「ツンデレ」も一般的に定着したようだ。
ちなみにオタク世界では「ツンデレ」の次は「ヤンデレ」などというのが流行っていたらしいが、こうなると何のコラムだか分からなくなってしまうので省略する。
さてこの「ツンデレ」であるがエロゲーやアニメの中で主人公の男の子を好きなのに、その気持ちを素直に表現できない女の子というのが大まかな意味である。中には「悪友タイプ」「女王様タイプ」などもあるが、まぁ「主人公嫌悪タイプ」「素直になれないタイプ」というところが大筋でいうところの「ツンデレ」と思っていれば正しいのではないか?
さて一部の痴女性感やSMクラブなどがある種の「ツンデレ」であるとも考えられるが、むしろ「ツン」はあるけど「デレ」はほとんどないままに終わってしまうのが実際のプレイ内容であったりする。むしろ女王様的な立場の女の子に「デレ」が発覚したところで価値
がなくなってしまうと考察される。M男性というのは限りなく続いてゆく「ツン」の連続性をプレイにも求めているはずである。
その他、ソープ、ヘルス、イメクラなどは「ツンデレ」とは全く逆方向のアプローチをすべき業種であると考えている。「ツンデレ」が本当は好きだけど冷たくしちゃうのであれば、全く逆に本当は好きじゃないけど好きなフリしちゃう。いささか乱暴だが、ここに風俗嬢の基本路線があるような気がする。
とはいえ軽度の「ツンデレ」はなかなか悪くないのではないか?とも思うのである。例えばプレイのスタート時では、ちょっと無愛想に見えた女の子が、そのプレイを進めてゆくと、なんだかどんどん可愛らしくなってゆく…というのも、なかなか理想的な「ツンデレ」接客ではないか?と思える。
ただ困ったことに、このところ遭遇するのが自称「ツンデレ」な風俗嬢である。たいがいは間違った「ツンデレ」の理解をしていて単純に人見知りをしやすい性格であるとか、無愛想であるとか、無口であるのだが、これらを自称「ツンデレ」と言い放つことで正当化してしまおうというムーブメントになってしまったのは、いかがなものだろうか。
まぁ遊び上手なヒトの中には営業スマイルをあまりしない風俗嬢を自分のペースでプレイさせることに生きがいを感じているヒトもいるようなので、意外と遊ぶほうのスタンス次第で風俗における「ツンデレ」は成立するのかもしれない?という結論になる。なんにせよ「ツンデレ」なお客さんというのだけは、どうあってもいただけないと思われるので遊び人スマイルだけは忘れないようにプレイをしていただきたいと願う。