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06.11.02 UP ! 

地方分散風俗流転 …の巻 Vo.103



 実に個人的な話で申し訳ないのだが、いわゆる風俗ライター、カメラマンという仕事に携わるようになってから、オレが初めて西川口に行ったのは2年目ぐらいの時期だった。千葉になると、それからまた1年後ぐらいだったように記憶している。思い返すと、当時(今から10年近く前)は、相当量の風俗取材をしまくっていたのを覚えている。
  自宅が杉並だが歌舞伎町を中心に渋谷、池袋、さらには高田馬場、たまに吉原や川崎に行っていると、なんだかバタバタしているうちに1ヶ月が終わってしまっていたのである。ここ数ヶ月の自分のスケジュールを確認すると、ずいぶんと都心部への取材が激減して大宮や船橋、さらには町田などの風俗店を撮影しているのだ。
  家から遠いとか愚痴をこぼしたいワケではない。オレ、個人の感覚としては徐々に仕事内容がスライドしていったため、さほどの実感はないのだ。それよりも風俗店がドーナツ化現象を起こしていることを紛れもない事実として実感してしまったのである。
  もちろんデリバリー形式の風俗店が中心になってしまったことが、それらのドーナツ化の原因になっていることは間違いない。その分、繁華街が寂しく感じられてしまうのは仕方ないというか時代の流れであると諦めなくてはならないところだろう。むしろ多少都心から離れていた場所に在住していたユーザーにとっては喜ばしいことでもある。遅い時間のプレイ開始でも終電の時刻を気にする必要もなくなったのである。
  ただし、ここらで大きな問題ではないか?と思うのは、むしろ地方に店舗が分散してしまって都心部の層が薄くなってきているように感じてしまうことである。割と風俗嬢に多いパターンとして、けっこう遠くから都心に仕事に来ている女のコが多いというのがある。まぁ間違って知り合いがお客さんで来ちゃうようなことを避けるという彼女たちの心理なのだろう。それが最近では千葉、埼玉、神奈川在住の女のコが都心部の風俗店で働くという図式がかなり崩れてきたのである。
  お客さんでも都市とか首都という場所へ地方からわざわざ行くという現象はある。しなしながら、その逆パターンで都心部から地方へ行くというのはなんらかの目的がない限りはあまり多くない。昔の中国でいうところの「中原を目指す」という概念は今の日本でも同様なのである。
  風俗店のレベルが店舗ごとによってバラつきがあるのは都内に限った話ではないのだが、大宮や千葉、船橋辺りの店舗でも「こりゃなかなか!」と感心できるレベルの女のコはしっかりと在籍しているのだ。とはいえ杉並在住のオレがオフの日に、そこまで足を運んでみようという気になるか?といえば、これは実に面倒臭い。やはり仕事というモチベーションがあって、ようやく腰を上げるのである。
  今回のコラムでオレが言いたいのは都内の風俗店の盛り上がりである。巻き返しというほど落ち込んでいるワケではないのだろうが、もうちょっとがんばって欲しいと願ってしまう。もちろんレベルの高い風俗店もいっぱいあるのだけれども、ここならば誰にでも推薦できる!と思えるお店が減ってきたのは寂しい話である。
  様々な誘惑や快楽がひしめいていてこその都心なのだ。繁華街とか歓楽街という言葉がオレは好きだ。もちろんリスクもあれば、玉石混在でもある。だからこそ妖しげな魅力を放ちヒトを集めることができる。それが都会なのである。


 

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