ヌキなびの仕事をやり始めて4年目になるが、最初の頃に比べて風俗メディアの変貌には自分でも驚いている。なにせ元来、雑誌という形態での風俗情報誌で働いてきたアナログタイプの世代である。ネットによる情報だけというのは地面がないような心細い感覚さえ持ち合わせていたのだ。
さて品川発のデリヘル「イージープラス」さんにオジャマしたのだが、店長さんがホームページの制作をしている真っ最中に遭遇してしまったのである。けっこう高額なソフトを使っているのに驚いたが今や風俗店にとってホームページは大切な情報源、今後ますます力を入れてゆくという話だった。
一応、お店について説明しておくと性感エステと性感ヘルスと合体させたプレイ内容。店長さんいわく「非常にニッチなポイントですね。ナンバー1を目指すんじゃなくてナンバー2でいいんです。大多数ではありませんが、こういう中途半端さが好きという人もいる。そういうお客さんを狙っていくという感じです」という。
一瞬肩すかしをくらったような印象を受けるが、ある意味ではまさに正論なのだ。パウダーや指圧という要素も取り入れたデリヘルのスタイルは今の主流でもある。マッサージだけどヘルスでもあるという中道が
デリバリーというシステムには似合っているのだろう。
女性の揃え方にもある種のこだわりがあり「いかにも風俗にいそうにないタイプ」へこだわっていきたいそうだ。実際、風俗嬢は若い女のコがいいという風潮はちょっと下火になってきていてお客さん側からのニーズも20代後半から30代の女性がいいという路線になってきているのは確かなことである。
ただ店長さんと話をしているうちに、どうしても話題はホームページへと流れてしまう。どうしても風俗店のホームページは似通った感じになってしまうため、この連鎖を断ち切りたいと考えておられるようだ。
「女のコの写真を加工して使うのはどこのお店もやっていると思うんですが、お客さんの方ではもうそういう指名写真は信用しないっていうノリが出来ちゃっているんです。ごまかしができない時代になってきたんです」という最もな意見も聞いた。
感心したのは携帯サイトへのこだわりである。「どこのお店も携帯のサイトの方は文字情報ばかりで終わっちゃうんですよね。ここをなんとかして工夫できないか? なんて考えていますね。今は模索中なんですけど(笑)」ということだ。
確かにIT企業のヒトでもない限り携帯PCなどを持ち歩いているヒトはいない。携帯電話のサイトを充実させることは、これからの風俗店にとっての一つの大きな鍵になっていくことだろう。
数年前に時の総理大臣が「IT革命」なんてのたまわっていた頃には、なにを寝ぼけたことをいってるのか?と思ったけど時代は確実にオンラインを中心に動いている。これがいいことか落とし穴があるようなことなのかは俺には分からない。だがこれからの時代を考えるとインターネットが風俗情報をユーザーに伝える大切なメディアになっていくことだろうと思う。
そして携帯電話ね。好きか嫌いか?って訊かれたら嫌いなモノなのかもしれないけど、これがないと生活できない人間に自分がなっているのも確かなことですな。