正しい国語のあり方は別問題として「萌え」は新日本語として定着した。「燃え」と「萌え」は明らかに差別化されていて、例えばアニメ同人系のサイトなどを観ていると「ナンタラというアニメは燃えるけど萌えない」などと批評されていて、なるほどなぁと思ったりする。
では、この違いは何かというとロボットアニメ(どうも最近この例えが多いな)であれば燃えるアニメは『ゲッ○ーロボ』で、萌えは『エヴァン○リオン』ということになる。なんだか微妙なような気もするが萌えの発端が某アイドルの名前から来ていることを考え合わせば、萌えとは多少セクシャルなイメージが加味された燃えであるとも考えられる。
今回取材したのはメイド・コスプレ専門店である錦糸町の「メイドイメクラ おねだりメイド」さんである。なんだか知らないけど今はメイド・コスプレというと萌えの代名詞みたいになってしまった。せいぜい一時期的なブームであると高をくくっていたものの、俺もここまで長期に渡った流行となるとは思ってもいなかったのである。
基本プレイは普通のイメクラであるから、今更このコラムで説明する必要もないだろうが、感心したのはメイドのコスチュームだけで30種類以上が揃っているというコトである。まさに専門店の面目躍如!それだけで価値が十分にある。
たまたま「おねだりメイド」さんには、カメラマンとして取材に行き数名の女のコを撮影
をすることとなったのだが、それぞれがキャラクターになりきっているのが凄かった。首を斜めにあごを引き指を口元に持ってくる。いわゆる一昔前の清純派アイドルのグラビアポーズを自らとる。スカートをなびかせる。それでいて大胆なセクシーポーズも好き、ときているのだ。撮影に関して、その女のコの一番カワイイ仕草や表情を撮れればOKと思っている俺としては、非常にシンクロする部分も多かった。
要するにトラディショナルな処女性を感じさせる清純少女というムードを作りつつも、内面からはジワリとセクシャルな匂いを発散させる。これがどちらか片側になってしまうと途端に面白くない。例えばイ○リンが露出の高い衣装でM字開脚したり、テレビのバラエティ番組で性に対して奔放な言動をしているのを見ても、時として空回りに写る事がる。
逆に乙女塾の頃の美少女アイドルが一部のマニアックなファン以外から認知されなかったのは、あまりにもセックスの匂いを感じさせないからだったのではないか?とも思う。分かりにくい例えで恐縮だが、世の中から清純イメージというのが撤去されてしまったような印象があるので、比喩も難しいのだ。
俺なりの萌えなる言葉の解釈をさせていただくと、清純なイメージとセクシーなイメージの微妙なミクスチャーではないのかと思う。間違ってるという意見もあるだろうがイ○リンやら倖田○未はセクシーという部類に入る。上品とは言い難いため、清純派のイメージは消え、萌えのカテゴリーからは外れるのではないだろうか?俺の周りを見ていると、イ○リン辺りを支持するのは圧倒的に女性の方が多いような気がする。
そこでメイドに話を戻すと、メイドというのは、もはや世間一般に認知された萌えの記号なのではないか?とも考えられる。錦糸町が秋葉原に近いとか、そういうことはさておき「おねだりメイド」さんは実に今の日本をタイムリーに表現している風俗店の一軒なのではないか?と考察した。