若い世代と話をしていて我ながら歳を取ったなぁ〜と思うのは、変なところで自分が物知りになってしまっている部分である。仕事上関係のある風俗業界やAVの話題でも、20代の編集者が後追いで知ったAVアイドルや風俗店を俺はリアルタイムで仕事をしながら関わってきたので自然に物知りになっているワケだ。まぁ未だに横浜ベイスターズを大洋と呼んでしまったりと、必ずしも偉いことじゃないんだけどね。
例えば若い男の子に「ソープとヘルスって、どう違うんですか?」というような質問を浴びせられることも、しばしばあるある。これがある程度の年齢のヒトであっても性感ヘルスとファッションヘルスの違い(実際は、あってないようなもんだが)を知らなかったりする。性風俗に限らず音楽でもスポーツでもジャンルを細分化させてマニア嗜好に持ってゆくのは我が国の文化で良いところとでも悪いところでもある。そういった流れの中で性風俗も細分化してしまったのは確かなことである。
これを逆手に考えると単純に風俗遊びですら初心者にとって分かりにくくなってしまったということにもなる。「初心忘れるべからず」というのは能の世界での教訓だが、正確な意味は「常に初心者のヒトも観ているということを忘れてはいけません」という意味だそうだ。ややもすればマニアックな嗜好になってしまう表現を、常に「今日、初めて能を観るヒトもいるはずだ」と頭に入れておかねばならないという教訓なのである。
そういう意味では、どんどんジャンルが細分化している風俗店は、「初心を忘れた」ところで勝負しているようにも見える(そうでもないお店もいっぱいあるが)。
さて歌舞伎町の「巨乳専門店 萌えの隣人」は実に分かりやすい。ともかく巨乳!というポイントだけで押してきた店舗だ。他店舗の名
前は控えるが巨乳専門店というのは根強く数も多い。それだけオッパイ星人が多いというのもあるが、この説明は、このコーナーの初期の方にも書いたので興味ある方はバックナンバーを探ってくれ。
「まぁスレンダーだなぁと思える女の子だったらFカップ。ぽっちゃり系という感じの女の子だったらHカップ以上がウチの採用基準ですね。どちらが人気があるってこともないんですよ。他店舗さんなんかはオッパイがバーンと大きくて、それでいてウエストがキュッとくびれているモデルタイプの女のコを集めたりしてますね。ウチはもっと極端にオッパイさえデカければいいという考え方なんです」と店長さんは話す。
それでもポッチャリ型でHカップ以上とは、なかなか厳しいボーダーラインだが、実際にオッパイ星人には、そういうところがある。以前に他の風俗店でGカップぐらいの女のコを取材したことがあるが「お客さんは全然、私の顔を見てくれないんです。視線はズーッとバストなの。まぁいいんだけど、ちょっと寂しいですね」と愚痴をいわれたことがあった。しかし、それはそれで成立してしまうのだ。
例えば痴女プレイやSM要素を取り入れるコース。様々なローター類などを「萌えの隣人」さんでも導入している。しかし「一応、準備はしているんですが常連のお客さんには必要ないみたいです」と苦笑する店長さんの言葉が全てを言い表している。このぐらい分かりやすい風俗店になると、それ以上のマニアックさは必要としていないのだ。普段の友達などが俺に「どこかお勧めのお店ないですか?」と聞くことがある。そいつがまぎれもないオッパイ星人と分かっていたら俺は「萌えの隣人」を推薦するだろう!